新製品開発における構想設計支援
支援業務の流れ(一例)
※ フロントローディングにより開発の効率化を目指します。
※ 市場調査・商品構想などの企画段階は完了していることを前提とします。
1.開発目標の設定
QCDや安全・環境など順守すべき標準などをリストアップします。
各項目について達成しなければならない数値と現状レベルを記載します。
2.重点課題の設定
上記項目のうち、目標値と現状レベルの差、あるいは製品のアピールポイントなどから重点課題を設定します。
3.達成方法のアイデア出し
4.アイデアの具体化とそれによるシステム構想
5.トレードオフ項目や副作用の確認
6.問題解決策の考案とシステム構想の修正
7.構成要素(モジュールまたは部品・材料)の要求仕様書の作成
<参考:フロントローディングの典型的なステップ>
ステップ |
手段 |
1.技術開発の目標設定 要求品質を技術目標に展開する。 |
品質表の作成,各要求レベルに対する実力把握 |
2.システム構想と主要課題の認識 達成方法を構想するとともに,重要問題,技術的矛盾点・トレードオフを把握し,その解決法を見つける。 |
システム構成のアイデア構想,FTA手法による事前の問題対策,達成手段の開発課題と副作用の整理,手段の優先順位付けと全体調整 |
3.達成手段の選択と全体整合 システムを分割し,各サブシステムでさらに手段の検討を行うとともに,全体システムの整合を図る。 |
専門技術的検討,FMEA手法による問題の事前抽出及びその対策,システム構想の修正 |
4.設計条件の決定 製品の製造から使用過程で発生する各種ノイズのもとで機能が安定する設計条件を効率的に見つける(対象は全体システム,サブシステム,個別要素)。 |
品質工学(パラメータ設計)に基づく実験計画(評価特性・誤差因子の設定,制御因子の割り付け)及びその実施・データ解析,再現性の確認,採用条件の決定 |
5.全体システム評価 市場での使用条件を想定した条件のもとでシステムの機能の安定性を効率的に評価する。 |
品質工学(機能性評価)に基づく市場での各種条件の因子化とその割り付け,目的機能によるロバスト性評価 |